東京都港区にありますサントリーホールの大ホールでは、5月30日と5月31日、そして6月5日に、「ストラディヴァリウス サミット・コンサート2011」というコンサートが開催されました。
「ストラディヴァリウス」のことは、クラシック音楽に詳しくない方でも耳にしたことがあるのではないでしょうか。
イタリアが産んだ弦楽器製作業界における名匠、アントニオ・スタラディヴァリ(Antonio Stradivari)が残した一連の弦楽器のことをストラディヴァリウス(Stradivarius)と呼びます。
ストラディヴァリの残した弦楽器は、いずれの品も他人が製作した楽器と比べて桁違いに美しい音色を奏でることができるため、現在でも、世界中の一流の演奏家が手に入れようと一生懸命になっています。
今では数百程度しか残されていないこともあり、ひとつひとつが億を超える金額で取り引きされている状態です。
それほどに貴重なストラディヴァリ製作の名器たちが、日本に集結する機会が18年前に生まれました。
それ以来、数年に1度のペースで、日本各地でストラディヴァリウスを用いた一流の演奏家が共演するイベントが行われてきたのです。
今年は2年ぶりの開催で、東京都内だけでも3回公演があります。
一流の演奏家たちにとっても、ストラディヴァリウスを演奏できる機会はめったにあるとは限りません。
「このイベントのときしか、ストラディヴァリウスにさわるチャンスがない」という演奏家もいるくらいで、このイベントにかける意気込みも並大抵のものではないようですね。
演奏の内容は、ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバス・チェンバロ……と、弦楽器が中心となりますから、弦楽器を用いたクラシック音楽の名曲が並んでいます。
モーツァルト・チャイコフスキー・ヴィヴァルディ・シューベルト・ドヴォルザーク……と、ヨーロッパ各国を代表する一流の作曲家の名作が揃っています。
イタリア・ドイツ・オーストリア・ロシア・チェコ……と、出身国もヴァラエティ豊かですね。
もっとも、ヨーロッパの音楽家は、1ヶ国にとどまらず、各国を往来して活動するのが当たり前でしたから、曲目を聴き込んでいると、ヨーロッパの音楽の変遷を感じ取ることもできるはずです。
ヨーロッパ各国の言語や文化に関心のある方にとっては、発見することが多い演奏会になるのではないでしょうか。
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